今回は、子どもの『緊張する性格』を変える方法をご紹介します。
これは、実際に仕事ではなく、うちの子どもで実践した方法で
見事にうまくいった方法ですので、参考になると思います。
3歳の表現会、4歳の運動会をボイコットした娘が4歳の表現会に挑むリアルなお話しです。
最後まで読んでみてください。
緊張する性格のメリットデメリット
メリット
デメリット
うちの子の場合
乳児期からいろんな遊び場や公園などに連れて行っていろんな経験をさせてきましたが
場所見知りや人見知りが多い子ではありました。
知的や発達には全く問題はないのですが、緊張する子だったのかもしれません。
しかし、家や慣れた場所、ママやパパと一緒にいる時はお茶目な面白い子どもではあったので
そこまで深刻に『緊張する』ということを考えてはいませんでした。
「まあ、たぶんやるだろう」と軽く考えていました・・・
3歳の表現会ボイコット
3歳の表現会は劇とダンスがありました。
最初に劇をして、その後にダンスをするという流れになっています。
「まあ、たぶんやるだろう」と思っていたのでそこまでママパパは緊張することもなく
本番を迎えました。
あ、ちなみに、劇やダンスは家で何度も練習をしていてうまくできていました!
しかし、本番は劇が始まっても娘は出て来ない・・・・・・
先生に抱っこされて先生のお膝に座った状態でステージにきましたが、セリフは言えず・・・・・・
指を咥えて座っていました・・・・・
ママとパパは「え。。。。。まじか。。。。。」とがっくり。
まあ、まだ3歳ですので仕方ないのかもしれませんが、練習は家でしっかりできていたので少し
残念でしたし、ショックでした。
4歳の運動会ボイコット
4歳の運動会では主にパラバルーンをしました。
運動会の1ヶ月半前にあった盆踊りは、お友達や先生と楽しく踊ることができていたので
運動会もやってくれるだろうと思っていましたが・・・・・・
まさかの、泣いて指を舐めて、先生に連れられてやっているという・・・
いわば、ボイコットです。泣
ちなみに、リハーサルや運動会後に保育園で撮影した様子を見ると完璧に出来ていました。
ママやパパ、他の保護者の方がいる空間はどうしても緊張してしまう性格ということがはっきりとここでわかりました。
取り組んだこと
実際にうちの子が実践した方法をご紹介していきます。
とくにこれといった技術やスキルではなく、当たり前のことを当たり前のようにできるようになるために
取り組みました。
苦手意識の克服
まず、すべての物事に長女は『え、怖い・・・』と苦手意識を持って怖がる性格をしていました。
○滑り台の上まで登っても1人では滑って来れない
○遊具は基本的に怖がって1人でやろうとしない
○食べたことがないものは食べない
など、すべてのことに対して『苦手意識』を持っていました。
このままでは、表現会でもうまくいかないと判断したので
とにかく、『苦手意識』を取り除こうと取り組みました。
特に、目立った苦手意識だったのが、滑り台だったので・・・
滑り台の克服
から始めました。
ちなみに、滑り台を滑った後は、「楽しい」と思っているので
滑り出すまでの不安をどう解消していくかということが問題でした。
段階を踏んで、最初はママかパパと一緒に前向きの抱っこで滑ってからは
次は手を繋いで滑ってみる。
そして、子どもに対してこう言います。
ね!できたよね?滑ってみたら楽しかったよね?
と、滑ってみて楽しかったことを繰り返し伝えて、できた体験を積んでもらいました。
これを、成功体験と言います。
成功体験を積むことで自信につながっていきます。
やる前は『怖い』と思うことでもやってみれば『楽しい』に変わるということを
身をもって経験してもらうことで『やってみよう・・・かな・・・』と
思ってもらえるために努めました。
挨拶の徹底
保育園に登園した時やお出かけ中にママやパパにお友達に会った時に
「おはようございます」や「こんにちは」と挨拶することを徹底しました。
登園時の挨拶はできるときとできないときがありました。
その時の気分や関わりの少ない先生だった場合は挨拶しないこともありました。
しかし、緊張する性格を治すためには挨拶を完璧にすることは最低限の基準であると思いました。
ここで、娘に伝えたことは
元気に挨拶すると元気になるよ!
元気に挨拶をすると先生方は元気に挨拶を返してくれて
「あ!元気で素敵やね〜」と褒めてくれる先生が多くいました。
「よかったね!元気に挨拶したら褒められたね〜よかったね〜」
と娘に褒められていることを伝えると、娘は喜んでいました。
保育園でパパやママの前で元気に先生たちに挨拶することで
保育園で話す機会を増やし、挨拶は緊張することではないと理解してもらいました。
気持ちの切り替えの方法
これは、方法が2つあるのでご紹介します。
1つ目は、ある映画を見たことで得た方法です。
『インサイド・ヘッド』という映画を知っていますか?
人の中には『ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカ』といったいろんな感情があり
出来事に感情が乗って生きているという映画です。
娘はこの映画に結構ハマっていたので、これをうまく生かしてみました。
『カナシミ』の気持ちじゃなくて『ヨロコビ』でやってみよ?
実際に、映画で見ていたキャラクターをうまく例えて娘に伝えてみると
理解しやすかったようで、スッと入っていきました。
緊張していたり、泣きそうになった時に
「あ!今、カナシミになってるよ!ヨロコビの気持ちでやってみようよ〜」と
声をかけるだけですが、娘の中で映画のキャラクターを思い出して
うまく、気持ちを切り替えようとできました。
子どもは、言葉だけでは理解が難しい場合もあるので
実際に目で見てわかるような状況(映画のキャラクター)を作ることができたので
理解しやすかったのだと思います。
2つ目は、スポーツ選手っぽい方法です。
やり方は至ってシンプルです。
嫌な気持ちになったらジャンプして吹き飛ばそう
緊張したり、不安に感じた時はジャンプして感じている嫌な気持ちを飛ばそうという作戦です。
これを保育園の先生にも伝えて、保育園でも先生が娘に実践してくれました。
実際に、表現会の練習の時に娘が
「緊張してきた・・・」と言ったらしくて、その時に先生が
「あ!ママに聞いたよ!そういう時はジャンプしてみようね!」と言ってくれて
先生と娘が一緒にジャンプをして気持ちを切り替えることができて
表現会の練習がうまくいったと聞きました。
娘にとってはジャンプすることで気持ちが切り替わったという成功体験を積むことができたので
非常にいい経験になりました。
シュミレーション
実際に、表現会の状況を考えてそれに近い形で家で練習してみました。
工夫した点は3つあります。
①去年の表現会の動画を見る
去年の表現会の動画を見て、本番の状況を確認することで
緊張感を感じることができます。
映像で見ることで視覚的に「こういう場でやるんだ」と
脳内にインプットさせる作戦です。
②家で実践練習
ママが先生役をして入場から退場までの一連の流れを本番の緊張感でやってみました。
パパは緊張感を持った表情で見つめ、ママはナレーション、娘がセリフを言うという
リハーサルを何度も行いました。
③祖父母の力を借りる
祖父母の家に行き、表現会のリハーサルを行いました。
普段見ているママとパパではない、祖父母の前でやることで緊張する状況を作り
本番に近い形を作りました。また、従姉妹などにもきてもらい
みんなに見られる状況も作ることでより、本番に近い形で行いました。
ちなみに、娘は緊張してモジモジして、泣きました・・・笑
祖父母宅でリハーサルをしたのが本番1週間前。そこで、泣くとか、本番やばいって・・・
ママとパパの気持ちはモヤモヤドキドキでした笑
アメとムチ
これは、あまりおすすめしたくないことではありますが、一応ご紹介します。
厳しく接するときと褒めて認めるときをうまく使い分けて本番に向かいました。
本番1週間前になったときに、厳しく言って表現会が楽しめないと困るので
娘を褒めて認めて自信が持てるように声掛けを行いました。
また、表現会がうまくいったら
美味しいものを食べて、したいことをしよう
という約束をして娘にとっての目標も立てました。
ちなみに、立てた目標がこちら・・・
①お寿司が食べたい
②ガチャガチャがしたい(3回)
③お風呂のバスボム
やりすぎ感はありますが、ママとパパからすればこれくらい全然構いませんでした。
「ちゃんとやったらね?笑」
「小さい声やボイコットしたらできないよ?」と伝えました。
悪く言えば、物で釣るという行為にも思えるかもしれませんが
頑張ったらいいことがあるということを知ってほしいという思いも込めていました。
表現会の結果
2ヶ月間様々な工夫をして家族で力を合わせて頑張った結果は・・・
一番大きな声でセリフも歌もダンスも出来て完璧でした
正直、ママとパパの不安な点としては、
「出て来なかったらどうしよう・・・」と思っていましたが
劇が始まった時に舞台に立っていました。
その時点で、ママとパパは少し涙が出そうになっていいましたが、まだ、緊張・・・「セリフ言えるか・・・」
次の瞬間、大きな声でセリフを言ってくれました!!!!!!
その後もお友達との掛け合いをしたり、ソロでセリフを言っていました。
もう、ママとパパは大号泣。。。。。。。。
娘の出産があった時は、大号泣しましたが、それを除くと
子どものことでこんなに泣いたことは正直ありませんでした。
今までの努力が報われた瞬間でした。
まとめ
今回は、実際に2ヶ月かけて緊張する性格を変える取り組みをまとめてみました。
実際に、2ヶ月の間で娘の性格や意識を変えることができたと思っています。
ママとパパとで色々相談して試行錯誤して娘に伝え、厳しいときもあったけど
最終的に報われました。
緊張する子どもはたくさんいると思いますし、いろんな方法があるので
私たちの方法が必ず合うとは言えませんが、参考になればいいなと思います。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。
また、別の投稿も読んでみてください〜!!